豆知識

飛沫防止パーテーションの製造過程を大公開

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いつもお世話になっております。
「メニューブックの達人」、製造担当の稲葉です。

今年も気づけば7月も終わり、本格的に暑さの厳しい夏がやってきます。
新型コロナウイルス感染症の国内感染者は一時ピークが過ぎたように思われましたが、再び増加傾向にあります。
依然、コロナと向き合う生活が続きそうですね。

最近はお店などに入ると、レジに飛沫防止の透明な仕切りが必ずと言っていいほど見られるようになりました。
メニューブックの達人でも5月から『飛沫防止パーテーション』の自社生産、及び販売を始めました。
今回はそんなパーテーションの製造過程をお見せできたらと思います!

機械のご紹介

まずはパーテーションの材料となるアクリルを切る機械を紹介します。

この機械はコングスといい、スチレンパネルや段ボールなどの厚みのあるものを切るための機械です。
まだ去年の1月に工場に入ったばかりなので、比較的新しいです。

この機械が入ったことで色々な事が出来るようになったのですが、『ミーリング加工』という少し変わった加工が出来るようになりました。
このミーリング加工がアクリルを切るのに欠かせません。

ミーリング加工とは

ミーリング加工というのは写真のような捻じれた刃が、ドリルのように高速回転することで材料をカットする加工法です。
これにより、アクリルや木材などの堅い材料を切ることができます。

【ミーリング刃】

この刃がなんと1分間に約60,000回転します!
1秒当たり1,000回転してる計算になります…。(@_@)

パーテーションを実際にカット!

実際に切っているところを見てみましょう。
ミーリングは刃や切る材料に負荷がかかり過ぎないよう、複数回に分けて切っていきます。
アクリル(厚さ3mm)では1回あたり1mmずつの深さをカットしていきます。

1週目

1週目のカットでまず1mmの深さを切っていきます。
アクリル表面の細かく削れた部分が毛羽立って見えるのが分かります。

2週目

2週目でさらに1mm。合計で2mmの深さを切っていきます。
まだ少し切れてないところが残ってますね。

3週目

3週目で完全にアクリルが切れた状態になります。

ミーリングはカットしながら、削りくずも吸引してくれます。
吸引された削りくずがタンクに集められて、溜まったら廃棄します。

溜まった削りくずがこちらです。

これは全てアクリルの削りくずです。
毎日たくさん生産してるので2、3日経っただけでこんなに溜まります。

木製メニューボード(MDF)もカット!

メニューブックの達人で昨年から販売してる商品『カラー木製メニューボード』、この商品の木材もミーリング加工をしています。

ちなみに、販売する商品にミーリング加工を施すようになったのはこれが初めてです。
 

文字を彫ってみる

ミーリング加工は切る材料に対して、浅く刃を入れることで文字やデザインを彫ったりすることもできます。

「あ」の内側を彫ってみたり外側を彫ってみたり

完全にカットするとこんな感じです!

最後に

木材やアルミも切れてしまうこの機械。
アイデア次第では色んなモノが作れる可能性を秘めてます。
これからも様々なユニークな新商品を考えていけたらと思います。

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