豆知識

【意外と知らない】メニューブックの中身の作り方

豆知識

こんにちは!『メニューブックの達人』製作工場の佐藤です。
メニューブックといえば表紙のデザインに力を入れる方も多いと思いますが…
それと同じくらい中身(中面印刷)も大事なんです!(人も中身が大事って言いますよね〜。)
いくらカバーを豪華にしても、中面によっては残念な仕上がりになってしまうことも…。

今回はそんな中面印刷の製作工程をのぞいてみます!
最後にはプロ直伝!素敵な中面印刷を作るコツも公開しちゃいます|・`ω・)

STEP1 データ処理

印刷工程へ進む前にご入稿データのチェックを行っていますが、ここでも再度データに問題ないか確認します。

チェックポイント
・塗り足しがあるか?
・リンク切れしていないか?
・アウトラインがとられているか?
を主に確認しています。

問題なければ「面付け」と呼ばれる作業を行い、印刷です!

★面付けとは…印刷する紙の大きさにあわせていくつか同じデータを貼り付ける作業です。
こうすることで効率的に印刷することができます!

この段階で問題点があるまま進めてしまうと今後の作業に影響がでてしまうおそれがあるため、細かくチェックしながら進めます。

STEP2 印刷

チェックポイント
1.印刷したあと、ページ順や色味を確認
2.全体のデザインを見て印刷エラーが起きていないか確認

★弊社は少部数の印刷に最適な「オンデマンド印刷」を採用しています。
一言に「印刷」と言っても、実はかなり繊細な作業なのです。
特に色味は天候や気温によって左右されることがあり、同じ設定のデータで印刷したとしても若干の差が出てしまうことがあります…!


・料理が美味しそうに見えるか確認
例えば青色は食欲が減退する色なので、青っぽい色が目立つメニューは一度お客様に問題ないか確認をお願いする場合もあります。
・ご入稿データをPC上で見たときと実際に印刷したときに大きな差がないか確認
お客様のイメージに沿った仕上がりになるよう心がけています!
※PCのモニターと実物ではどうしても色の出方に差が出るため、完全に同じ仕上がりにすることは難しいです

STEP3 PP加工


※PP加工とは・・・
PP(ポリプロピレンの略称)
紙の表面に薄いフィルムのようなものを貼るラミネート加工です。

チェックポイント
・機械で1枚ずつ丁寧に加工していきます。
・PP加工をすることで少しの汚れやこぼれに強くなります。
そのため、多くのお客様にご利用いただいています!
おかげさまでPP機は毎日フル稼働しています。


加工完了後は表面に気泡や汚れがないか確認しています。

STEP4 梱包


クラフト紙で包み、次の製作工程へ移ります。
このあとはスジ入れや穴あけをはじめとした加工を行い、本体にセットして完成となります。

★プロ直伝!素敵な中面印刷を作るコツ★

他店とは一味違うメニューを作るコツは…ズバリ、内容に合った紙や加工を選ぶことです!
用紙ひとつ変えただけでも、普通の白い紙に印刷するより格段に手が込んでいる仕上がりになりますよ。
とはいってもどれがいいの?という方も多いと思いますので、用紙編と加工編に分けて簡単にオススメをご紹介します♪

【用紙編】
・圧倒的人気!【標準用紙(アストルT+PP加工)】
少し厚めの紙にPP加工します。PPは「グロス」と「マット」2種類から選べます。
※PP加工については、このあとすぐ下で詳しく説明しています!

・こだわりが光る【特殊紙】全12種から選べます!

・カフェなどビンテージな雰囲気を出したいときは「ファーストビンテージ オーク(特殊紙A)」
・日本料理や和食など、日本古来の雰囲気を出したいときは「こざと 白雪(特殊紙B)」
・豪華なメニュー(海鮮や特選素材など)には金箔が繊細にちりばめられている「ミューズキララ ホワイト(特殊紙C)」

【PP加工編】
・居酒屋さんなど料理の写真を目立たせたいお店は光沢がある「グロスPP」
・和食屋さんや落ち着いた雰囲気のお店には光沢を抑えた「マットPP」
がオススメです!多少の水こぼしや汚れにも強くなります♪(完全防水ではありません)

※中面印刷は上記写真のように透明フチはつきません。あくまで質感の違いをご参考下さい

どの紙を選んでいいかわからない!という方は…別記事で詳しく紙の特徴について解説していますので、ぜひご参照下さい♪

【写真付き】メニューブックの紙ってどれがいいの?を解決!

また、実際の紙を全種類ご覧いただける無料サンプルのご用意もございます。
見て決めたい!というお客様はぜひご利用ください。

まとめ

今回はお店に行けば必ず目にする「メニューの中面印刷」の製造現場をのぞいてみました。
どのように作られているかあまりご存知ない方も多いのではないでしょうか?
本記事を読んで、少しでもイメージが掴みやすくなれば嬉しいです!

毎日たくさんの案件がありますが、
ご覧いただきましたようにお客様一人一人のメニューに真剣に向き合い
データを全ページ細かくチェックしたり、印刷した後も色味やデザインに問題ないか確認したりなど、一つ一つ心を込めて製作しております。
お客様のもとに届いたときのことを想像し、ご満足いただけるような仕上がりになるよう心がけています!
紙や加工について、わからないことがありましたらこちらよりお気軽にお問い合わせ下さい☻

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