こんにちは。メニューブックの達人の松村です。
我々が制作させていただくメニューでもっとも多い、「居酒屋メニュー」のデザインに
ついて書いてみます。
今回は、2014年11月に横浜の相模原でオープンした、「築地場外食堂 うをいち」さんの
事例を沿って居酒屋メニューのデザインについて考えてみたいと思います。
私どもが担当したのは、
・商品撮影
・メニューデザイン企画、形状提案
・メニューデザイン
・印刷、製本加工
言ってみれば、最初から最後までお手伝いさせていただきました。
表紙にあるように、お店のコンセプトは、「築地場外市場」です。
築地らしさや築地名物感を全面に出した店内と、メニューにしたいということで、
弊社にメニュー制作の依頼をいただきました。
なにせ、まず納期が劇的に無い中で、お店のコンセプトが決まったら、メニューの
カテゴリー、メニュー店数、商品コピー、価格、撮影商品、などを決めていかなければなりません。
これらは、エクセルのフォーマットになっていて、入力してもらう形になります。
(このエクセルシートはまたどこかで披露したいと思います)
これらを決めるのは、基本的にオーナーさんが主導で行ってもらいます。
ここが大変な生みの苦しみでして、ここができたら半分以上は完成したようなものです。
次にデザインの方向性です。
お店のコンセプトが「築地場外市場」ですので、なるべくメニューにも築地感を
出して店の雰囲気と乖離がないように提案をしました。
限られた予算内で提案をさせていただいた結果、サイズはA4で16ページの中綴じタイプを
提案しました。(右綴じで縦書きの仕様です)
これは、オープン3ヶ月後に、メニュー改訂をする前提で、まずはコストをかけすぎ
ない仕様にしたのです。
ここは、今回のお店にとっては全面に打ち出したいゴールデンページです。
写真を大きく掲載しています。後ほど、これらの商品は重複で再びでてきます。
何がウリで看板メニューなのか、ここで打ち出しています。
4-5ページの見開き
築地名物のお店とのコラボ、刺身、牡蠣のページ。
コラボするのはとてもおもしろいと思います。
刺身は、これは絶対に食べて欲しい、という商品を全面に出しています。
ここはクイックメニューや野菜、お寿司のページ。
こちらは、しゃぶしゃぶと魚の一品ページ。
鯛のしゃぶしゃぶの撮影ではイメージ撮影と、まぐろ頬肉の炙りでは
実際に調理しているシーンをイメージで撮影しました。
こうしたイメージ写真は、無いより有った方が断然デザインがよくなります。
ここで再び築地名物です。
前半にもでてきたメニューもあえてここで重複で載せています。
カテゴリーがかぶる場合は、このように重複で載せると良いと思います。
写真はなるべく大きめでアップに配置しています。
ここは、築地の玉子焼きを1ページ、どかんとレイアウトしています。
オーナーとの話し合いでここは価格表示をせずに店内表示にすることに
しました。玉子焼きは、調理に時間がかかるため、まずはこのような
時価、とすることでオペレーションを最優先しました。
築地名物の丼ものも美味しそうですね。
14-15ページの見開き
釜飯とへぎそばのページ。
釜飯は、いかに美味しそうに見えるを考えて炊き込む前の
写真を撮影しています。美味しそうに見える写真を撮る。というのが
基本的な考えで良いと思います。
最終ページ
最終ページはお子様メニューと甘味。
ホントは最終ページは、店舗案内などを入れたかったのですが、
商品点数やページ立てで裏表紙になりました。
さて、16ページ見てきて、どうだったでしょうか。
築地感を出したストーリーみないなものは感じていただけましたか。
このお店、結論が最後になりましたが、オープン後から大繁盛です。
12月は、かなりお断りをしたぐらい、大繁盛で、メニューを担当
させてもらった私たちも大変嬉しいです。
今は、春に向けてグランドメニューを改訂中です。
オーナーの許可をいただいて掲載させていただきました。
お客様の声でも掲載予定ですので更新されましたらあらためてこの
ブログで案内します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント